BS隊における班の構成人数について


BS隊における班の構成人数は何人が妥当なのだろうか
教育規定では6人から8人と定められてはいる。
確かに登録を行う際はその人数を基本として手続きされていることと思う。
またキャンプ、ハイキング等の野外活動時に役務を分担し、効率よく作業を行うには大変適した人数である。
しかし、現実にはスカウトの集会への参加率により班の出席人数がかなり落ち込むことが起こり得る。
また、スカウト数の減少により6人で班構成を行うと1、2班しかないという状態もある。
このような場合にあくまでも6人を堅持するのが妥当なのであろうか。
本来BS隊における班とは、インフォーマル組織のフォーマル化により、班長に組織の指導的立場を与え、班員はその所属組織の自治を体得する場であると思われる。
つまり、教育のための組織であって、連絡網のためや、管理のため、または作業を行うことのみを目的としたものではない。
確かに、班を上記の使い方もするが、それはあくまでも便宜上のものであり、つまりそれらから班の構成人数の妥当数を考えることはできないのである。
だとすれば、本来の目的である教育効果から考察するのであるが、班つまり小集団において少年が何を体得することを期待するのであろうか。
少年はいずれ成人となり、社会という組織の中に身を置く。
その組織とはいわゆる会社等に限定されることなく、家庭や地域や業界などすべてを対象としてではあるが。
つまりいずれ好むと好まざるとに関わらず、経験しなければならない組織というものを、少し早めに経験するのである。
BS隊における班という組織は、現状に置いてはインフォーマル組織でありえず、また、上下関係、規律、与えられた目的が存在する点が、社会における組織を酷似すると思われる。
その点で、スカウト教育はすばらしいと思うのであるが。
以上を踏まえ、まず1名から考えてみる。
1名でも確かに組織であるが、そこには人間関係がなく、少年にとって学ぶべき物がない。
わざわざ、スカウトで体験する必要がないのである。
次に2名。
2名の組織では人間関係の調整、意見の統一など確かに学ぶべきものが存在する。
しかし、そこには多様性がない。
また、1度出来上がってしまった精神的上下関係から逃れることができない。
3名の組織。
3名のグループになると、2名のときと決定的に違う立場の人間が登場する。
サブリーダーである。
フォロアーと呼ぶ人もいる。
この人間の登場が、組織の人間関係をおもしろいものにする。
多数決においてリーダーの意見が通らなくなる場面が発生し、その調整に苦労をする。
また、1対1の人間関係を客観的に見ることができるようになり、その間この第3者はいろいろと考えを巡らすことになる。
事実、会話は2人の時より3人の方が何杯も活発になる。
これは、AとBが話しているときにCは次の会話の用意をしているからである。
次に4人。
この組織では、派閥が発生する。
この派閥は一時的に発生する物も含めてそう呼ぶのであるが。
つまり、フォーマル組織の中にインフォーマル組織が発生するのである。
この派閥、インフォーマル組織の調整が、リーダーにとって組織運営上、大事な要素となる。
5人以上では、4人のときと比べて人間関係上の決定的な違いを見出せず、ただ調整の困難性が増すに止まるように感じる。
以上より、緊急避難的状態において、班の構成人数は4人、最低3人でスカウトを育むための組織が誕生するのではないだろうか。