飯盒炊さん

最近、当団のBS隊では野外料理の時に、薪を使うケースはめっきり少なくなった。
 理由の1つは環境問題である。
薪は自然のサイクルの一つであり、特に野外で手に入れられるものは、微生物の重要な養分である。 みだりに枯れ枝を燃すことは、そこの自然環境を間違いなくいくらかは破壊しているのである。  次の理由は、安価なバーナーが手に入り、各班に配給できるようになったことである。
1つ2000円、カセットガスを使用するタイプである。
ガスボンベも1本100円程度、とても安く、しかもコンビニで手にはいる。
各班に2つ、班装備として配給してある。
 最後の理由は、時間の短縮である。
キャンプ等において、炊事の時間は結構長い。
もちろん、訓練が行き届けばその必要もないのであるが、現状はなかなか。
ガスを使うことで短縮した時間を、他のプログラムに回せるので、結構、余裕ができる。
 そんなことで、主にガスを使用しているのであるが、先日、河原において流木を拾い、薪でご飯を炊いてみた。 結果は、とんでもないことになってしまった。
ガスだと上手に炊ける班長も、黒焦げであった。
薪だと、うまくタイミングだとれないらしい。
拾ってきた薪を全部、燃したくなってしまったようだ。
ガスでできれば、薪でも大丈夫というのは隊長の勘違いであった。
 とにかくスカウトというものは成長の途中であり、経験の範囲内でしか、行動できないのである。 成人の後、知識経験を生かし、フレキシブルに応用できるように成るためのデータを蓄積している最中なのである。 今回のことを通じ、とにかくできるだけ多くのことを、少しでも条件を変えて、経験させることが必要であることがわかった。 「当たり前だろう」「考えればわかるだろ」は大人の世界であって、スカウトはやってみなければ判らないのである。